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就活アワード2011

経営者インタビュー

株式会社 テクノブラッド<br>代表取締役 大村嘉貴
プロフィール

氏名
大村嘉貴 Yoshitaka Omura

出身地
広島県は”ポニョの街”福山です。
18歳まで住んでいました

私の好きな言葉
高杉晋作の辞世の句
「おもしろきこともなき世におもしろく」

愛読書
司馬遼太郎の『世に棲む日日』。
吉田松陰と高杉晋作をよく描いていると思います

尊敬する人
高杉晋作。長州でたった一人で旗揚げし、幕府軍と戦い明治維新の革命を起こした。ピンチの時にも絶対に「できない」とは言わなかったという彼に尊敬を覚えざるを得ません

事業内容についてお聞かせください。

具体的には、全国のネットカフェに向けたオンラインコンテンツの卸事業と、その運用に必要なソリューションの開発です。たとえばオンラインゲーム内アイテムの現金決済システム整備、ゲーム内広告プロモーション・販促イベントの企画提案といった業務から、eスポーツ大会の運営、学習コンテンツの体験プロモーションまで、手掛ける事業は幅広いですね。

2002年頃から急速に成長しはじめたネットゲームを、ネットカフェに導入することで新たな市場を切り開こうとしたのが当社のブロードバンドビジネスの始まりです。それまで「まんが喫茶でプレイするゲーム」と言えば、パッケージのコンシューマ向け商品が主流でした。しかしPC環境・ネット環境を”まんが喫茶”に整備して”ネットカフェ”と呼べる水準に底上げし、クリアしたら終わりのゴールのあるパッケージゲームではなく拡張パッチのあるネットゲームをユーザーにプレイしてもらうことで、コンテンツホルダー・ネットカフェ・ユーザーの三者が共に成長していける関係性が構築できます。当社の事業はこうしたパスを見出したことからスタートし、現在までブロードバンドコンテンツの体験機会をネットカフェに提供するディストリビューターとして、多角的なビジネスを展開しています。

事業展開のキーになっているのは、ネットカフェのIPアドレスが固定IPである点です。特定の公認店舗からの接続であることを固定IPで判別し、ネットカフェだけの特典を店内でプレイするユーザーに届けるんです。ブロードバンドコンテンツの中でもとりわけネットゲームは、基本プレイ無料が一般的ですが、インストールの手間・パッチ情報量などの多さ・課金そのものへの躊躇などから、無料ユーザーが自宅環境で課金アイテムを利用したり、ゲームを気軽に始めるのは意外と容易ではありません。そこで興味を持ったゲームがどんな感じなのか、有料のアイテムは本当に面白いのかなど気軽に利用、つまり体験を得られる場として、コンテンツとソリューションの両方からネットカフェを整備しています。
ネットゲームに加え、近年では占いコンテンツや学習コンテンツといったブロードバンドサービスのネットカフェ導入も支援しています。ネットゲーム同様、コンテンツの体験をしてもらうことが目的です。このように、成長を続けるブロードバンドコンテンツ市場の最先端で、新しいビジネスモデルを模索・実践していくのが我々テクノブラッドの位置づけです。

いずれにしても当社は、近年の消費行動の変化に適応して、ユーザーの「体験」を重視しています。消費者の購買行動はAIDMAからAISASへシフトして久しいですが、AISASの「Attention(注目)→Interest(興味)→Search(検索)→Action(購買)→Share(共有)」のうち、「検索」は当たり前になってきています。そこで私は、ブロードバンド時代の購買はAIECA、つまり「Attention(注目)→Interest(興味)→Experience(体験)→Clearing(決済)→Action(利用)」であると提唱しています。「体験」以降を担うネットカフェには、無限の可能性があると言えますね。
ネットカフェで見つけて、興味を持ち、実際にプレイして見て、よかったら本格的に購入する流れです。

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会社のビジョン・ミッションについて
お聞かせください。

『楽しく健全なブロードバンド社会の実現』が当社の目標です。そして、そのために重要な社訓として、Justice(ジャスティス)・Positive(ポジティブ)・Aggressive(アグレッシブ)の3つを社訓に掲げています。

まず、会社として正しいことを、公明正大に実行するのが事業の最初の段階です。会社は自社の利益を上げつつ、ステークホルダーの利益も上げていくことが使命ですから、ブロードバンドコンテンツ市場全体を”勝ち”に持ち込むのがテクノブラッドのミッションと言えます。
なにか新しい事業を始める時、そのステークホルダー全体が利得を得なければそれはJusticeとは言えません。コンテンツホルダーの立場、ネットカフェの立場、そしてユーザーの立場で損得を検証し、それぞれにメリットがある形が正しくさらに継続していけるモデルだと思います。
次の段階は、Positiveな行動です。当社の関わるネットカフェ事業者様は全国に散在し、店舗ごとにコンセプトもインフラも異なるため、一様に新しいコンテンツのディストリビューションをすんなり受け入れてもらえるとは限りません。実際の導入が不可欠ですが、導入提案の段階では、ビジネスモデルの整合性をクライアントに感じていただけないこともあります。そんな時にはAggressiveに動くことが大切です。正しいビジネスモデルだということを踏まえ、クライアントに先立って行動し、成功を確信していただく必要があります。

このように事業を展開してきたこともあって、現在、国内のネットカフェへのネットゲーム流通率は100%となり、揺るぎないネットゲーム市場が確立できました。ネットゲーム黎明期には「卸すならネットゲームなどではなく、コンシューマゲームのパッケージを」と言われていましたが、パッケージゲームの市場規模をネットゲームはすでに逆転しており、有名ゲームメーカーも今ではネットゲーム市場に参入しています。こうした事実が今後のブロードバンドコンテンツ市場の成長性を示唆しているとは言えないでしょうか。
当社はこれからも、BtoB、BtoCにかかわらず、あらゆるブロードバンドコンテンツビジネスを展開していくつもりです。その際に自社とステークホルダーの利益を上げ、健全な市場を育てていくことを重視していきたいですね。

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サラリーマン時代の経験で
得られた教訓をお聞かせください。

私は新卒入社で証券会社に入り、営業を経験しました。その時、商店街などを回ってひたすら名刺を集めて来るよう指示を出されたのですが、名刺を集めているだけでは当然トップセールスにはなれません。仮に借入のお客様を多く獲得したとしても、売上には直結しにくいものです。そこで、トップセールスになるための月売上20億円(当時のトップセールスの売上)を、どのようにアプローチすれば達成できるのか考えました。

目をつけたのは機関投資家向け銘柄の販売です。当時はまだ珍しかったコンピュータを用いた売買方法を本社が開発し、大口法人に向けて提供し始めたのですが、これを徹底的に勉強し個人向けに販売しました。新人で株の経験では不十分でもコンピューターなら支店で一番理解しているということを強みとして武器にすることを決め、実行しました。これにより個人投資家ネットワークの信頼を得られたことで、トップセールスになるという目標は実現できました。そこまでに要した時間はちょうど2年です。
この場合、自分なりの方法を考え、行動したわけですが、その背景には「トップセールスになる」という目標がありました。同じ2年間を証券会社の営業として過ごすにしても、大きな目標があるかどうかで2年後の姿は異なっていたと思います。名刺を集めることだけを目標にしていたら、私はトップセールスにはなれなかったでしょう。

目標を見定め、それに向かって動くこと。この行動が自分を育てます。これから社会に出る人たちは、小さな頃からインターネットやソーシャルサービスに親しみ、情報に囲まれて生活してきています。そんな圧倒的に有利な環境を活かして、自分で考えて納得したことを、徹底的に実現に向けて動くことを忘れないでほしいですね。

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社員に対する思いや接し方について
お聞かせください。

企業は、人材によって支えられます。人材が成長することが、企業の成長につながるのです。ですから当社では人材育成にも力を入れており、将来の具体的な目標を持たない人が入社しても、生きがいや夢を見つけられるような会社でありたいと考えています。現在、社員は約50名。これから人数が増えていっても、足の引っ張り合いのない環境を維持したいですね。もちろん教育に際しては、叱ったり厳しいことを言ったりもしますが、それは本人に必要なことだからこそ苦言を呈するわけなので、前向きに捉えてもらえればと思います。

昨今、不安な経済情勢が続き、世界的に安定しておらず未来が見えません。誰もが将来を不安に思い、公務員志望者が急増している少し異常な時代です。しかし、こんな混沌とした時代に生きていることを、むしろ楽しんでしまうというのもひとつの手ではないでしょうか。かつてのバブル期のように、誰もがラクをしていいポジションを得られていた頃は、頑張ろうが頑張るまいが同じであることから、努力する人にとって手応えというものが感じられにくい時代でした。それに比べれば今は、サバイバルできた者が正当な勝利を手にすることができる、まさに実力主義社会。もちろん経済不安が続くのは望ましいことではありませんけれども、個人的には今の時代が結構好きですね。上司の顔色をうかがったり根回しに明け暮れたりするのではなく、自分の力で成功を掴み取り、会社に貢献し、会社ともども成功していける時代ですから。
社員にもこれは言っていますが、社内政治に支配される人生は楽しいものではありません。

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就活生へのアドバイスをお願いします。

就活生には、2つのアドバイスがあります。
まず1つ目に、面接では変な遠慮をしないこと。「こんな発言をしたら減点されるだろう」とか「困った奴だという印象を持たれたらイヤだから、おとなしく黙っておこう」みたいに思う人が増えているように感じます。しかし面接をする側から言うと、消極的な態度の人に対しては、「この子の限界ってここまでなのかな」と、弱い印象しか持ちません。たくさんの応募者と会った後で思い出すのは、どこかしらトガったところのある人です。「大きなクチを叩いてたけど面白そうな子だったな」とか、そんな印象を持たせられたら勝ちですよ。ミスをしなかったかどうか、ちゃんと振舞っていたかどうかではないんです。応募者の立場としては当然、本気で臨んだ面接で、失敗してはいけないと緊張することでしょう。でも、強烈なメッセージや強い個性を伝えるくらいでないと、面接官の記憶に埋もれてしまうものです。面接ではしっかり自分をアピールし、後悔のないように振る舞っていきましょう。

次のアドバイスは、歴史を学ぶこと。私は子どもの頃から歴史小説を読んで育ちましたが、中でも高杉晋作が好きでした。社会人になっても、色々な局面で彼の行動を思い出せるようになりました。先人の言動を知っておくと、そのデータベースを自分の人生で活用できるんです。あの人ならこんな時どうしたか、というデータを持っているか持っていないかで、差が出ます。特に自伝は応用が利くので、古今東西問わずに広く人物伝を読みましょう。もちろん、現役経営者の自伝なども生きた歴史書。これらを学んでおくことが、いずれ迷った時に役立つはずです。

プロフィール

~15歳(~中学生)
ゲームもなく、かと言って学習塾などもない環境で育つ。小さな頃から川や池で遊ぶ日々を送る田舎の野生児だった。小5で吉川英治の『三国志』を読んだあたりから、歴史小説が大好きになる

15~18歳(高校1~3年)
「BadBoy」他校とケンカなど、つっぱってた時期

18~22歳(大学生)
大学時代は居酒屋などでアルバイトざんまい。一時期は実家のレストランを継ぐことを考えるも、マイケル・ダグラスの『ウォール街』を観て証券界に憧れ、就活

• 22~27歳(証券業界1~6年生)
日興証券に入社。トップ営業マンとして活躍するも、パソコン、インターネットの可能性に魅せられて退職、マルチメディア大型店舗店長、ソフトバンクBBなどIT業界へ。

37歳~(IT業界10年生~)
テクノブラッド取締役副社長に就任。新しいコンテンツビジネスの最前線を駆け抜ける

40歳~(テクノブラッド3年生~)
代表取締役社長に就任。ますます拡大する市場を牽引すべく、会社と事業と社員を育てる忙しい毎日を送る

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